本導入手順は、管理者が各PCにキッティングやActive Directoryなどでソフトウェアをインストールを行い、YubiOn Portalサイトで利用するために必要な情報を一括登録する手順となります。大規模導入では、端末台数が一台から数百台程度の導入を想定しています。必ず注意事項をお読みいただき、導入を進めてください。
既に登録がお済みの方はこの手順をスキップしてください。
管理者が各端末にセットアップを行う手順を説明します。
端末に二要素認証を設定するには、Windowsログオンサービスのアプリケーション(以下クライアントツール)をインストールする必要があります。
ご利用前に
ソフトウェアインストール前に必ず動作環境をご確認の上、ご利用ください。
インストールにはWindowsの管理者権限が必要です。
各端末にインストールするソフトウェアをダウンロードします。
YubiOn Portalにはソフトウェアを自動配布する機能はございません。下記のいずれかの方法にて、各端末に「WlsInstaller_x64.msi」または「WlsInstaller_x86.msi」インストーラーの配布およびインストールを行ってください。
YubiOn Portalに端末情報を登録する際に、端末識別のためのSID (Windows) または UUID (macOS)が必要になります。 下記のコマンドを参考に、端末の識別IDを控えてください。
Get-WmiObject -class win32_useraccount | select name, SID, LocalAccount | where { $_.name -match "administrator" } | where { $_.LocalAccount }
name SID LocalAccount
---- --- ------------
Administrator S-0-0-00-000000000-000000000-000000001-1000 True
「S-0-0-00-000000000-000000000-000000001」までが端末SIDとなります。
system_profiler SPHardwareDataType
Hardware:
Hardware Overview:
Model Name: XXXXXXX
Model Identifier: XXXXXXX
Chip: XXXXXXX
Total XXXXXXX
Memory: XXXXXXX
System Firmware Version: XXXXXXX
OS Loader Version: XXXXXXX
Serial Number (system): XXXXXXX
Hardware UUID: uuuuuuuu-uuuu-iiii-dddd-dddddddd
Provisioning UDID: XXXXXXX
Activation Lock Status: XXXXXXX
Hardware UUID項目の箇所が端末UUIDとなります。
YubiOn Portalの利用者情報をCSVで一括登録します。
画面左側のメニューから、「ユーザー」アイコンをクリックします。
メンバー管理画面の右側にある「キッティングCSV登録」ボタンをクリックします。
「CSVサンプルをダウンロード」ボタンをクリックします。
任意の場所に保存します。
ダウンロードした「member_machine_registration_sample.csv」を開きます。
※ここではエクセルで開いた場合で説明します。
下記のCSVファイルのフォーマットを参考に登録情報を入力します。
登録分の入力が完了したら、ファイルを保存してください。
※テキストエディタで開いた場合は、カンマ区切りとなります。
1番目(A列)から5番目(E列)まではメンバー(利用者)情報、6番目(F列)はYubiKey情報、7番目(G列)から10番目(J列)までが端末情報です。 メンバー(利用者)、YubiKey、端末情報を関連付けることで、YubiOn Portalの二要素認証サービスがご利用できます。
1番目(A列): IDの入力
ソートやフィルタリングを行いやすいようご自由に設定していただける項目です。社員番号などを設定してご利用ください。(半角英数とハイフン「-」、アンダースコア「_」、省略可)
2番目(B列): メンバー名の入力 [必須]
利用者の名前を入力します。(日本語、英数記号)
3番目(C列): メールアドレスの入力 [必須]
メンバーのメールアドレスを入力します。(メールアドレス形式)
4番目(D列): グループ名の入力
所属させるグループ名を入力します。(日本語、英数記号、省略可)
グループとは、利用者(メンバー)をグループに所属させる機能です。営業や開発などに分け、フィルタリングするために使用します。
5番目(E列): 管理者を指定するため下記の数値を入力 [必須]
「0」: 一般 (管理サイトへのアクセス権限のみが付与されます)
「1」: 管理者 (管理サイトへのアクセス、登録、削除、編集などの操作に必要な権限が付与されます)
6番目(F列): YubiKeyのシリアル番号を入力 [必須]
YubiKeyの背面に記載している「シリアル番号」を入力します。(半角数字)
7番目(G列): 端末のOS種別を入力 [必須]
「Windows」または「macOS」と入力します。
8番目(H列): 端末識別IDを入力 [必須]
端末のSIDまたはUUIDを入力します。
端末識別IDの確認方法
Get-WmiObject -class win32_useraccount | select name, SID, LocalAccount | where { $_.name -match "administrator" } | where { $_.LocalAccount }
name SID LocalAccount
---- --- ------------
Administrator S-0-0-00-000000000-000000000-000000001-1000 True
「S-0-0-00-000000000-000000000-000000001」までが端末SIDとなります。
system_profiler SPHardwareDataType
Hardware:
Hardware Overview:
Model Name: XXXXXXX
Model Identifier: XXXXXXX
Chip: XXXXXXX
Total XXXXXXX
Memory: XXXXXXX
System Firmware Version: XXXXXXX
OS Loader Version: XXXXXXX
Serial Number (system): XXXXXXX
Hardware UUID: uuuuuuuu-uuuu-iiii-dddd-dddddddd
Provisioning UDID: XXXXXXX
Activation Lock Status: XXXXXXX
Hardware UUID項目の箇所が端末UUIDとなります。
9番目(I列): 端末名を入力 [必須]
WindowsまたはmacOSの端末名を入力します。(半角英数記号)
10番目(J列): アカウント名を入力 [必須]
WindowsまたはmacOSのアカウント名を入力します。(半角英数記号)
ADアカウントを登録する場合
「ショートドメイン名\アカウント名」を入力します。
例) demo.example.comの場合
demo\accountName
同一メールアドレス登録がある場合
CSV内に同一のメールアドレスが入力されている、または既に登録済みのメールアドレスを入力した場合は、同一メンバーに端末、アカウント、YubiKeyが割り当てられます。
YubiOn Portalサイトにログインします。
画面左側のメニューから、「ユーザー」アイコンをクリックします。
メンバー管理画面の右側にある「キッティングCSV登録」ボタンをクリックします。
「ファイルを選択」をクリックします。
「member_machine_registration_sample.csv」ファイルをクリックし、「開く」ボタンをクリックします。
登録リストに表示された値に問題がないことを確認し、「登録」ボタンをクリックします。
登録完了メッセージが表示されるので、「OK」ボタンをクリックしてください。
メンバー一覧にCSVファイルに記載したメンバーが表示されると、一括登録完了です。
登録エラーが発生した場合
CSVに間違いがある場合は、確認画面に警告アイコンが表示されます。警告アイコンにマウスカーソルを合わせるとエラー内容を確認できます。
指示通りCSVファイルを訂正し、再登録してください。
一括登録の完了直後後に内容を修正したい場合
「一括削除方法」を参考に訂正データの一括削除を行い、訂正データのみをCSVで一括登録します。
個別にデータを修正したい場合
メンバー情報の修正はこちらを参照ください。
YubiKeyの割り当てはこちらを参照ください。
YubiKeyの割り当て解除はこちらを参照ください。
アカウントの追加はこちらを参照ください。
アカウントの削除はこちらを参照ください。
アカウントとYubiKeyの割り当てはこちらを参照ください。
アカウントとYubiKeyの割り当て解除はこちらを参照ください。
※端末名や端末IDは後から修正することができません。「一括削除方法」を参考に一括削除し、CSVで一括登録し直してください。
CSV登録の完了後、YubiKeyを利用者に配布します。
YubiKey配布前の確認事項
端末のオフライン認証を有効化するには事前準備が必要になります。
利用者にYubiKeyを配布する前に、YubiKeyオフライン設定を参考にYubiKeyの設定を行ってください。
設定項目 | 設定内容 | デフォルト |
---|---|---|
①キャッシュログオン有効期限 | オフライン認証可能な日数です。 | 無効 |
②スクリーンロック | YubiKeyを抜いたときに画面をロックします。 | 無効 |
③強制YubiKeyログオン | 端末ログオン時にYubiKeyを使用したログオンを強制します。 | 無効 |
④認証失敗ロック |
一定回数ログオンに失敗した際、端末にロックをかけます。 一定時間が経過すると端末ロックを解除することも可能です。 |
無効 |
⑤自動メール通知 | 端末の状態やサービス設定の変更があった場合にメール通知を行います。 |
有効 担当者 |
端末の利用者であるエンドユーザーがネットワークに接続している状態の端末にログオンすることで、自動的にセットアップが完了します。
自動セットアップの条件
1. 既に端末へのソフトウェアインストールが完了していること
2. YubiOn PortalサイトでCSV一括登録が完了していること
3. ネットワークに接続している状態の端末にログオンすること
初回はWindowsのパスワードのみでログオンすることで、自動セットアップが完了します。
自動セットアップが正しく行われると、次回ログオン時から二要素認証をご利用いただけます。
利用者操作に関する詳細は「Windowsログオン利用方法 (大規模導入向け)」を参照ください。
利用者にアンインストールさせたくない場合
オプション機能「アンインストール制御」を利用することで、インストール済みアプリケーションの一覧から当ソフトウェアを非表示にし、アンインストールを抑止することができます。
「アンインストール制御」オプションのご利用に関してはこちらからお問い合わせください。
導入手順は以上です。
CSVで一括登録した情報はメンバー(利用者)のメールアドレスから一括で削除することができます。